がまぐち洗濯したら壊れちゃった、修理できますか?
愛と幸せを運ぶがまぐち作家ゆきむしです、こんにちは♪
またまた久しぶりの投稿となりました(汗)
最近は、イベント用にパンダがまぐちを量産していますよ~
4月7日のイベントけせらせら、楽しみにしていてくださいね♪
さて先日、昔の上司さんからメールが届きました。
送ってもらった写真がこれ。
私が作った物ではありませんが、どうやら親子がまぐちのようですね。
かろうじて、子がまの一部が口金(金具)装着しているものの、口金から布部分が外れ、無残な姿になっています。
これは洗濯機ではなく、手洗いした結果だそうです。
驚かれることも多いんですが、
がまぐちは、原則として洗濯できません。
実は、がまぐちの袋部分と口金は、ボンドと紙ひも、一部ペンチで潰すだけで固定しています。
※縫い付けタイプ、ネジ固定式タイプ、袋が外せるベンリーがまぐちなどを除く
水性の木工用ボンド、金属用ボンドなど、作り手によって使うボンドの種類は違いますが、ボンドが溶けて袋部分が口金から外れたり、口金本体が錆びる可能性があります。
また、洋裁と違い、洗濯しない前提で作っているので、水通し(布を裁つ前に水洗いして、布の縮み・歪みを整えておくこと)していない場合も多いです。
つまり、水洗いした結果、布が縮んで口金の幅と合わなくなると、修理をすることは出来ないということ。
また、アンティークゴールドの口金は他の色と比べて錆びやすい傾向があります。
他の色の口金も、長年使うと傷がついた所からメッキが剥がれて、少しずつ錆びてくることが多いです。
修理&新品に関わらず、がまぐちの口金に布をハメるためには、最低限、口金の幅≦布の幅である必要があります。
これが、口金≧布の幅となってしまうと、長さが足りず、口金にはハマりません。
某メーカーのがまぐち型紙は、この時点でNGの場合が多いようですね
少し話が反れました(汗)
他の人が作ったがまぐち修理、あまり積極的には引き受けていないんですが、
写真を見る限り、布が縮んだ様子がないこと、元上司さんからのお願いであること、とてもお気に入りのがまぐちだとお話を聞いたことから、ダメ元で預かることにしました。
届いたがまぐちを見たところ、9割方、口金から外れていました。
紙ひもの入れ方?ボンドの種類のせいかな?
布にボンドが付いていた形跡はなく、口金の中に紙ひもが残っていました。
紙ひもが正しい位置に入り、しっかりボンドが付いていると、口金から外した時、布に紙ひもが貼り付いていることが多いです。
どうやら、この作り手さんは、親がま本体にのみ薄い接着芯を使用&縫い代は裁ち切り多用タイプの方のようです。
まずは、子がまから装着していきます。
幸い、布の縮みはなかったものの、接着芯を貼ってない薄手の布、裁ち切りの縫い代はボソボソに傷んでいるので、かなり口金がハメにくい状況でした。
(これは修理できる限界かと)
一晩ボンドを乾かしてから、親がまも口金にハメてみました。
では、完成写真をどうぞ!
ふぅ~
何とか任務完了!
これで、しばらくの間は使えると思います。
外ポケット付きの親子がまぐち、とても素敵なデザインでした。
お気に入りのがまぐち、長く使えると良いですね♪
最後に、がまぐちと言えばゆきむし、私を思い出してくれて本当に嬉しかったです♪
他の人が作ったがまぐちを解体することは滅多にないので、私も勉強になりました。
仙台にある委託先:大きな青い馬さんでのお買い上げも、ありがとうございました!
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